我が診断士への道のり(2)

1)2次対策開始、ドタバタ

1次試験の自己採点でギリギリながら合格の可能性が見えたのでした。

それから、慌てて2次の勉強を、初めてすることになりました。

これらのドタバタと2年目の挑戦の状況を、前半は個人の日記から、後半(H19年度)はブログから抜粋し、そのまま記します。

非常に長くなってしまいました(^_^;)時間がないときは読まないほうがいいです・・・

極私的思い出の記録ですので、こんな精神状態で受けてたんだなと感じてもらえればと思います。

【2006年8月7日自己採点後】

さっそく、8月8日にテキストを本屋で物色。

DAI‐X出版「事例攻略のセオリー」(以下セオリー)とTBCの「診断助言事例クイックマスター」(以下クイックマスター)でしばらく悩み、結局両方購入。

セオリーで論理展開の形をたたき込み、クイックマスターで続けるするという形にした。

できれば、その後過去問集で何回も試そうかと。

他に、U-CANで読んでもいなかった2次対策の中小企業診断・助言実務事例を読む。

ゼミネットは、8/11頃に途中だった企業経営の2回目が終わったので、まだやっていない新規事業を合間に視聴。

財務会計と運営管理もしくは、企業経営理論を再度視聴することも考えている。特に、朝や家での隙間時間に視聴していく。

模試 ①TBCの在宅模試(8/22締め切り)②8月か9月頭に一回③もう一回を9月くらいに受けるつもり

あとは、中小企業白書を読むくらいか。

セオリーで4問ほどやってみたが、80分という時間が短いというのがよくわかった。

とにかく、知識を応用するにも時間と確認する文章に気を取られ、頭に他のことが浮かんでこない。

分析能力は?だったが、連想能力では勝負できると思ったがやはり難しい。

回数をこなすことで少しは論理的に解答が書けるだろうか。

【2006年08月18日 (金)】

17日に在宅模試 うーん。明確に分析が出来ない。

どうしても、一般論で誤魔化そうとする。

与件文を探し出すと、今度は与件文を選んで書くだけになっている。与件文からの因果を探し出すという頭が働かない。

やはり、切り口を明確に持っていないといけないのだろう。

また、財務は計算問題、財務諸表の分析等は問題で身につけなければ時間が間に合わない。

★キャッシュフローとDCF、現在価値は必須とのLECの講師(ビデオ)の話は天の声か?

  • 9/3のTACの模試を申し込み済み。
  • 8/24夜、LECの資格説明会(無料)に行ってみようかと検討中。
  • 9/18TBCの2次直前対策講座、1次合格確定、即申し込み予定。
  • LECの過去問解説ストリーミング講義(だったかDVD)受講検討中。

あと、1~2回の模試は必要だろう。

本日は、LECの特典で一事例を解き、その解説をストリーミングで受講。問題の構造についての講義。

うーん、やはり頭が切れない。事例の継ぎ接ぎしかできない。

夜、セオリーの過去問(H16事例Ⅱ)を解答・解説

*あれこれ悩むため、あちこちに手を出しつつある。良くないかもしれないな。

上くらいで納めて、まずはセオリー一冊を完了して、クイックマスターという初志貫徹と行こう。

過去問の一環としてLECの過去問を受講しようと思うが、どのタイミング?

セオリーを完了したあとにするか・・・

【2006年08月19日 (土)】

LECのWEB講座

  1. 5年分過去問まるわかりセミナー(8000円)
  2. 徹底財務強化セミナー(1000円)

を取り入れる。

2)はセオリーの一回目が終わった段階。
1)もそれに続けるか。

まず、セオリーを早めに進めよう。

LECの模擬試験は在宅受験が可能だったので申し込み(クレジット10000円)9/3提出期限

【2006年08月24日 (木)】

LECの説明会に参加。

半分は宣伝だが、問題への取り組み方のヒントをもらった。

独学で悶々とやってると、こういう刺激は重要だ。

かといって、毎週土・日の対策問練に出ると、すべてのペースがあなた任せになってしまい、俺には合わないだろう。

自分のやり方を修正しながら行こう。

【2006年09月03日 (日)】

セオリーは一回目を予定ぎりぎりの8/31に終了。

とにかく、初志通りクイックマスターに移行。

セオリーと同じ問題に対する答えが若干知識偏重に思えるので、ペースを速めた。

独自の問題が4題あるので、昨日その事例1をやってみる。

その他、数字の書き方などは、それなりに不安だったので一通りやってみるつもり。

本日はTACの模試。

LECの模試の解法DVDが送られてきた。
TBCも模範解答解説が送られてきた。

これらを復習するのが、次の段階。

  • また、LECの過去5年間の過去問解説のストリーミングを受けよう。(8000円)
  • 1次合格が決まったら、TBCの直前対策講座を受講。(5000円)
  • LECの事例Ⅳの計算に絞った講座も今月末までに受講予定。(18000円痛い)

まだ、それぞれの切り口が頭に浮かばない状況。

TACの模試を受けてきた。

基本的には、自宅での悩みと同様。特に、事例4は全滅に近い。

貸借対照表と損益計算書を作っているだけで時間が経過し、あとは駆け足だったので、簡単なコストと割引計算を間違ったようだ。それも、題意の読み違い。

だが、さすがに、模試では集中してできる。

集中力は最後まで保った。ただ、チョコレートくらいは持って行ってもいいか。

【2006年09月06日 (水)】

TAC模試のWeb解答解説を視聴。

全体的には、心構えみたいなものだが、80分をどう使うか。

100点を目指すわけではないのだから、捨て問もあり。

難しいと思ったら、50点を切らないことを目標にしろということを学んだ気がした。

とにかく、全部やろうとしたために、全部あせって解答した事例4などその好例だ。

良く読めば間違いなかったであろう、コスト計算を最初にやってしまっても良かったわけだ。

TBCとLECの模試の見直しもしていなかった。

いかん。これらを終わらせ、過去問に戻ろう。クイックマスターもそんなにかからないだろうし。今週末全開だな。

金曜日が1次試験の合格発表だが、もう落ちることなんて考えていない。

2)1次合格発表から全開フルパワー

【2006年09月09日 (土)】

昨日の1次の合格発表は「合格」でした。

すぐに、本番だ。

昨日から、LECの模試解答説明DVDを視聴中。

今日は、TBC(最初に受験)の添削済み解答が帰ってきた。

酷い点数だ。

平均も低いのだが、やはり事例4は1位の人の点数が80点台だ。ここは点数を稼ぐことが可能だと言うことだ。

やはり、LECの財務のウェブ講座を受けよう。一番苦手になりそうなので、財布には厳しいが。(18000円する)

【2006年10月1日(日)】

中小企業診断士2次試験まであと21日

と、自分につぶやいた。

朝から、H14年度の事例問題を解いては、解法と見比べる作業を4事例。

LECの角澤氏の財務宿題の最終問題とTACの得点アップレジュメの問題を解き、それぞれ説明と見比べ、LECはストリーミングビデオで解説講義。

9時間か、10時間の勉強。

そういえば、25年くらい前、大学入試の予備校時代にこんな生活をしてたっけ

地元の予備校に通ってたけど、最後は自分だと考え、共通一次までの約2ヶ月は予備校に行かず、自分で決めたスケジュールに従って、確か1日の勉強の目標は 15時間。

しかし、実質平均12時間くらいしかできなかったのを、今更ながら思い出した。

そうだ、俺の勉強の一つのスタイルは大学受験の時に確立していた。

以下、浪人時代の生活

  • 夜寝る前に次の日のスケジュールを決める。
  • 特に、朝起きてすぐに何をするか。
  • 英単語か、社会の記憶か、数1か。
  • 6時前に起床し、顔を洗ったら、まず決めた勉強に取り組む。
  • 朝食は、休憩を含めて30分以内。
  • ただし、昼は12時から13時までテレビを許していた。
      「笑ってる場合ですよ」 これだけが、唯一、心から笑って過ごす時間。
  • あとは、食事とトイレ・風呂以外は勉強し続けた。
  • 最後にラジオ講座を聞いて、12時前に寝る。

懐かしい。そうだ、俺には出来るんだ。

負けず嫌いな俺だから、大学入試も最後は勝利した。

ラグビーで入学した訳じゃない。

今度も勝つ。

【2006年10月4日(水)】

今日は、平成15年の事例1への3回目の挑戦。

3回目ともなると、キーワードが先に浮かんでしまい余計にふらつくのかもしれない。

とにかく、設問構造を俯瞰すること、ドメインを決めること、そして、全体で一貫した解答の流れになることに意識を傾けた。

そうしたら、時間が無くなった。

ドメインを書けばいいと思った設問の「競争優位」という言葉にあおられた。

ドメインは方向性であり、競争優位となれば、競争戦略を書くべきではないか、と。

いきなり、判らなくなり、全体の流れが見えている気がしたので、やむを得ず先へ進む。

結局、最終設問で時間切れ。オーバーして回答欄を埋めた。

全体を見て、という大事なことなのだが、一度迷いを生じると固まってしまうので要注意。

あまり考えすぎない方がいいのかもしれない。ダブらなければいいや程度で進んでみよう。

しかし、競争優位と出た瞬間に、市場細分化と商品差別化くらいひらめいてもいいと思うのだが。

切り口が使えていない。

【2006年10月8日(日)】

H17年度事例4題+α

さすがに疲れが出てきた。

4事例と今まで財務の特別問題を解いていた。

財務諸表のシミュレーションとそれに基づくキャッシュフロー計算を中心にした問題。

条件がズラズラーっと並んでいるとミスが起こりそうだ。今回も、単純な転記ミスで、どうしても100万円合わず、諦めかけたが、そんなものだ。

M&Aの問題が出そうだという予想もあり、企業価値等の問題もやってみるが、どうもしっりこない。

今日も、株式の等価交換のための株式分割が結局理解できず。

株式分割でなぜ何倍にも資産価値が増えてしまうんだ。

違うのか?

でも、11分割で純資産法での交換株式総額が単純に11倍となって、相手会社の株式と交換される。それって、すぐに相手の価値が11分の1になってしまうんではないの?

ここに来て悩んでいても仕方ないか。これが出たら考えることを放棄しよう。

試験終わったら勉強します。

8/8からの2次対策勉強時間累計254H
        事例問題累計76事例

【2006年10月10日(火)】

夕方から出張となる。

新幹線内で1事例。新幹線車内で、初めて耳栓をしてみた。

試験本番で使うため、事例を解くときにはつけるようにしている。(*本番では耳栓は禁止となった)

通路を挟んで数人のグループが缶ビールを買い込んできたからだ。

指でつぶして耳に差し込むタイプでなかなかフィットせず、毎回何回も入れ直しているので、本番では無理なら諦めるつもりだ。

ところで、車内の結果だが、グー(^o^)だった。

ほとんど気にならず、これからの常備品になりそうだ。

ホテルで、もう1事例。

生産の事例だが、全体が見通せて、解答がすんなりつながったので上機嫌で完了。

しかし、甘くはなかった。

もう一歩、つっこみが足りなかった。

明確なターゲットがわかったのに、それをドメインとして意識していなかったため、ターゲットに対する解答が抜けていた。

調子がいいときほど気をつけなければいけないことを再度意識しよう。

基本は、ドメインをしっかり書き出すこと。

【2006年10月15日(日)】

1次の知識

これがどこまで必要か、判らない。

過去問では、時々、知識問題も出る。

固変分解の方法につて、名称と内容の説明をせよ、とか。

あ、忘れた。

勘定科目法と最小自乗法とスキャッターグラフ法だったかな。

さて、内容は覚えていない。

もういいか。
これは、絞れないから、諦めるしかない。

夕食後、今までの演習で気づいた点等のメモをカードに書き出した。

雑多にノートに書いたため、復習を兼ねカード化しようと思い立ったためだ。

まだ、半分くらいだが、このカードは、科目別に綴じて、受験当日の確認としよう。

切り口が随分書いてあるけど、本番では、使ったことのない切り口は無理だから、各テーマ別に2つくらいに絞るしかないだろう。

戦略とは捨てることと見たり。

基本戦略は、市場細分化と製品差別化。

わが2次戦略は、覚えられないものは捨てて絞り込む割り切り戦略というところだ。

8/8からの2次対策勉強時間累計289H
        事例問題累計92事例

【2006年10月20日 (金)】

追い込みは終了

会社を休んでの追い込みをした。

本試験に近い財務の事例2題と計算問題に近い部分演習が8題。そして、追加でマーケティングの事例(2次対策のテキストの模擬試験)を1題。

約9時間。

頭はさすがに呆然状態。

投資の問題とキャッシュフローでの単純ミスが不安をあおる。

最後のマーケの問題は、また混乱。やらなけりゃよかったかなと途中投げ出しそうだった。

そんなこんなだったけど、もう頭を休めよう。

【2006年10月21日 (土)】

とうとう明日本番。

とにかく、やれることはすべてやったと言える。

ここまでがんばったのはやはり浪人時代以来だろう。

詳しくはブログに書いているが、約2ヶ月で勉強時間は300時間を超え、本番並の過去問等事例も100事例を解いた。これでダメなら仕方がない。

とにかく、最後まで諦めないことだ。

最終集計:8/8からの2次対策勉強時間累計320H、事例問題累計100事例

この間の断酒日42日(実はこれが一番すごいと思っていたりする)

3)初めての2次試験を終えて

ノーサイド

終わった。

時間だけで言うと、すべての事例で10分程度余裕があった。

今までの診断士2次試験でこんなことはあったんだろうか。少なくとも、自分にとっては、解答字数・与件文とも肩すかしだった。

事例1こそ、解答字数が多かったが、他は少なかった。

事例4に至っては、怒りさえ覚えた。

どんな問題が出ても対応しなければいけない。そのための試験だ。
でも、これだけは言わせてくれ。消化不良。

改善策を言う場面が少なかったのではないか。

何を言いたいか。

でも玉砕だろう。

確かに、決め手と思われた事例4が、あんな問題とは。

他の問題での方向性の違いが致命傷になることが確実だ。

  • 事例1

 親会社に対して、くっつくのか、離れるのか、あいまいなままの解答をしている。

  • 事例2

 模試で似たような事例をやった。

  • 事例3

 めっき工場。短納期の2日の1割と地方工場の24時間操業可能という与件が使えなかった。どう考えても、この与件は、解答を制約する言葉だろう。

  • 事例4

 出来なかった問題は、設問が意味不明のものだろう。
 経営指標の3つめに悩んだ。今まで使ったことのない指標にした。

なんだろう。

手応えはない。

そういう意味で言えば、合格は限りなく難しいだろう。

切り口が、一つもすっきりしなかった。

でも、この解答以上は俺には無理だ。そういう意味で、最大限の解答だ。

でも、見えてしまう。

320時間程度では、ダメだということ。

悔しいけれど、独学ではこれが限度か。

泣き言を並べたみたいではあるが、冷静に判断すると診断士としてふさわしい解答には至っていない。

ゆえに、合格は限りなくないだろう。

これは、現実と思う。

これで、ノーサイド。

4)ドラッカーとの出会いと再チャレンジ

もう辞めようと思った。2次は判らなすぎる。

でも、勉強を続けるスタイルは維持したかったことと、せっかくやって来たことで中途半端な部分をきっちりと知識化したいと考え、ポーターやアンゾフ、コトラーについて勉強するつもりだった。

不合格決定後、本屋で、彼らの著作を物色していた。

ところが、偶然、診断士のテキストには載ってこない人と出会った。

2007年の12月だった。

ドラッカーだ。

上田惇生著「ドラッカー入門-万人のための帝王学を求めて」を読んでいる。

震えが来るくらいおもしろい。

この手の本がおもしろいなんて考えたこともなかった。

これも、もしかしたら診断士の勉強が変えたことかもしれない。

読みながら、次はドラッカー自身のこの著書を読もうと心が飛んでいる。

なんてことだ。

2005年に亡くなってしまってから触れることになってしまった。

そんなこと出来ないにしても、ドラッカーならどういうだろうという質問があふれてくる。

ポーターでもアンゾフでもない。競争戦略以前の問題だ。

経営者のビジョンを言ってくれている。これがわからなかったんだ。ビジョンとは何だ、と。

諸行無常。そして、会社は「社会」のためにある。

次々に訳がわからなかったことに答えてくれている気がする。

利益は会社が存続するための条件であり、間違っても目標ではないんだ。

それを目標にしたときから、方針も戦略もわからなくなってしまった。

そうなんだ。だから、社長の年頭挨拶を聞いても、何を言いたいんだかわからない。

何をしたらいいのかわからない。

これからだ。もう少し、聞きたい。何を言ってくれるんだろう。

【2007年3月13日(火)】

また平穏な1日が終わる。

ドラッカー学会のホームページをチェックし、メールマガジンによる日経ビジネスオンラインやMBAソリューションの記事を読む。

今日は、最後まで迷ったが、「MBAビジネスカレッジ」のマーケティング戦略講座を申し込んだ。

今度の日曜日だ。

とにかく、インプットをしよう。そういう思いで今はやっていくしかない。

最終的には、受講料分、株の評価額が戻ったことをきっかけに申し込んだのだが・・・・(;^_^A アセアセ…

先日の「ゲーム理論」や「ブルーオーシャン戦略」を受講して、やはり、本を読んでいるだけじゃなく、人の解説や体験をすべきだと強く思った。

【2007年3月19日(月)】

新年度を前に、何に取り組むかを整理しないといかんなあと考えながら。

今は、経営・マネージメントを学んでいると言えるだろう。

MBA講座を受け、自分ではドラッカーを読む。

ホームページにキーワードや文章の一部を整理し、復習としている。

ただ、中小企業診断士は2次試験の権利があと一回なわけで、4月からはこちらに力の重心を移す必要があるかもしれない。

とにかく、所属の異動も決まったことだし、大きな羅針盤の向きから外れないように進むだけ。

【2007年4月9日(月)】

診断士への道:再起動

4月になったら、中小企業診断士の2次試験へ向け、再スタートをするつもりでいた。

とにかく、1次試験合格だけでは何の足しにもならない。

勉強をする習慣をつけただけで終わりたくもない。

10月21日という試験日も公表された。

あと195日。

まずは、スケジューリングを行った。

ゴールデンウィークまで助走開始。

まずは、1次試験の復習から。特に、財務・会計、経営理論、運営管理あたりから。

第1回目の模試も申し込んだ。最初は在宅で、GW中に提出。

とにかく、独学を貫くつもりだ。

ただ、去年と同様、刺激を受けるために、受験指導校の単発の直前対策等を2~3コマ受けてみようとは思う。

後は、模試を少し増やし、知識の整理を初夏に終わらせ、後は過去問中心での解答特訓。

昨年の100事例の記録に対し、やはり200事例を目標にしたい。

今年受からなければ、ゼロ。

1次試験から受け直さなければいけないのだから、最後のチャンスと思おう。

さあ、スタートだ!!

【ゴールデンウィーク】

GW最後に受験対策のテーマを持っていたのだが、集中力が続かないようだ。

まず、1日の日に模擬試験を行った。

その模範解答が送られてきていたので、添削前に確認しようと思ったが頭が働かず断念。

財務会計の基本問題にも手が出ず。

そこで、去年録画しておいたEラーニングのビデオを見直すことに方向転換。

経営計画の策定フローからSWOT分析ドメインの選択における成長ベクトル・PPM・ポジショニングマップ・そして事業戦略の策定における競争戦略を流す。

すべて、1.7倍速から2倍速で流したため、5~6時間分を復習した。

こういうやり方も織り込んでもいいかもしれない。

さあ、明日からまた、仕事との両立だ。(^_-)

【2007年5月26日(土)】

ペース配分

ゴールデンウィーク前後のバタバタと家族(一部)との北海道のドラッカー学会への参加とちょっと特別扱いの生活が続いた。

もうすぐ、6月。

本格的な診断士2次試験対策がおろそかになってはいけないと今週知識の確認と全体の鳥瞰図を作ることにした。

大きなカレンダーの裏側に、経営理念から機能別戦略までのフローを書き、関連する戦略や切り口を加えていく。

結構、断片的な知識のままなことがわかってくる。

【2007年6月10日(日)】

1から出直し:財務・会計の事例

体調不良のままだが、午前中一杯は財務会計の事例に取り組んだ。

この間の模試でも何となくすっきりしなかったが、やっと視点が戻った。

指標という数字に溺れていた。

去年も随分計算問題には取り組んだ。それが、まさしく弱点だったからだ。

そのイメージだけが残っていた。

教訓:指標から入るな!

あくまでもその企業への改善策を提示するための財務諸表分析だ。

どうしても、数字の悪いところに引きずられてしまって、根本原因から遠ざかってしまった。

まだ、本試験まで時間がある。

まずは、事例企業のストーリー、あるべき姿を描いてから解答に取り組む癖をつけないと、他の事例でも知識に当てはめようとしてしまっている。

コンサルタントなんだ。

問題点を理論に当てはめていても何の解決にもならないと言うことをもう一度肝に銘じて再チャレンジ。

「まる暗記」というソフト

感動したソフト+インターネットサービスを紹介。

今年の中小企業診断士2次試験に向け、隙間時間を生かす単語帳のようなソフトを探した。

ウィルコムのスマートフォンW-ZERO3esで使えるものと言う条件だった。

そこで、見つけたのがこれ。「まる暗記ネット」

esで使える上に、Windows上でも同じようなインターフェイスで問題と回答を作成することも簡単だったので決めた。

勉強中に知識や特に切り口になりそうなモノをパソコンで入力。

es に入れて確認。

基本的に、上に問題が出て、下は黒塗りとなり、アクションキーで回答オープン。

再度アクションキーを押すか、方向キーで次の問題へいくので非常に使いやすい。

その上、今朝知ったのだが、このまる暗記専用のサイトが用意されていて、登録すると自分の問題ファイルをアップロードし、インターネット経由でブラウザでも同様に使えるのだ。

さっそく登録。これまで作った中小企業診断士用の問題をアップロード。

会社で暇なとき(いや、昼休みとか)にやってみる。

ソフトと同様にも使えるが、傍目には遊んでいるように見える(^^;)

よく見ると、問題一覧というのがあったのでクリック。

すると、問題だけが箇条書き状に並ぶ。リンクになっているのでクリックすると回答が・・・

すばらしい。これなら、傍目にも仕事らしく見え・・・(;´_`;)

ということで、絶賛のサービス(すべてフリー!!!)

興味のある方は、「まる暗記ネット」

大絶賛のまる暗記でしたが、さらに、があった。

ネット登録したわけだが、家に帰ってみるとメールが入っていた。

まただ、フリーだし広告メールも仕方ないよな、と思って見てみると、なんと、自分がアップロードした問題から一問が出ている。

あ、これ、昨日やって間違った問題だ。

→1日1問、ランダムでメールで送られる。解答はクリック一発でサイトへ飛ぶ

琴線に触れた。

これは、よすぎ。みんな、勉強しようよ。

【2007年6月23日(土)】

2次試験まであと120日

ふと気づくと、今年の最大の目標である中小企業診断士の2次試験まで120日となった。

この数ヶ月スケジュールを立て、こなしてきたつもりだがどうだったろう。

2次試験に的を絞った勉強・問題取り組みは4月からだったが、勉強総時間110時間。最近から本試験問題レベルの事例問題は9事例。

当初のPlanを反省してみると、達成率50%というところか。

でも、今回心がけていることは、受験対策だけでなく実践的な身になるものとしようというものだ。

去年は、がむしゃらに受験のための勉強だったが、2次試験はコンサルタントとして企業を診断し、あるべき姿へ向かうための改善を提案するということにつながらなければいけないと思いだしたのだ。

そんな中で、ポーター・アンゾフ・コトラーの著作を読もうと思ったのに、ドラッカーと出会ってしまった。

自分の今の状況に勇気を与えてくれるドラッカーに心酔した。

そして、次に出会ったのが、安部徹也氏の「MBA講座」だった。

3月くらいから6・7回、講座を受講。

受験対策でない実践に近い経験をして、頭だけの経営論から実際の経営というものに目が移ってきたと思う。

そして、本番まであと120日。

どこまで自分を追い込めるのか。

自分にとってのグラウンドに立つ。

【2007年6月24日(日)】

いきなりストレスの財務・会計事例問題

今日は、朝から診断士の2次試験勉強。

「企業診断」という雑誌の本試験対応の事例問題に取り組んでいる。

生産・技術の事例1題と財務・会計の事例2題を今、回答見直しも含めて終えた。

正直参った。

財務・会計がメチャクチャになってしまった。若干、計算問題重視の出題だったが、途中で断念した。

うーむ。できるできないがはっきりする唯一の問題なので、逆に絶対落とせないのだが・・・

予想財務諸表やCVP分析という定番の知識がまだまだ曖昧なことが身に染みた。出題の視点が変化球になると途端に思考停止になっている。

まあ、この時期にショックを受けた方がいいのだろうが。

何度でも当たるしかない。前進・継続!

【2007年7月7日(土)】

突然ブレーキがかかった。

昨日までに新規事例の問題がすべて終わったので、今日から過去問と過去に受験指導校で受けた模擬試験を徹底して行うこととした。

今日は、今年のGWに受けたLECの中間模試に再チャレンジ!と思ったのだが。

朝から何となくだるかった。腰痛の兆しもあり憂鬱になりつつあったことが原因かと思っていた。

さあ、気合いを入れて、タイマーセット。事例1だ。

が、やる気が出ない。

何とか、設問を読み、流れを掴み、事例へ。

ヒントは多い。再度、設問を眺めながら、目指すドメインは見える。

なのに、設問文が煩わしく感じる。詳細を考える気力を失う。

途中、3分くらい黙祷をして、何とか解答の文章にしたが、集中力が出ない。こんなことも珍しいなあと第三者的に自分を眺めながら時間を15分残し終了。

しばらく、こんな時のモーツァルトをかけて頭を冷静にする。

なぜか、浮かび上がってこない。沈没か。

仕方ない、スランプだ。諦めよう。

こんな時は、体育会系に戻るときだ。

そう言えば、最近ウェイトトレーニングをしていない。

ジムへ行こう!

ジムといえばかっこいいが、実は区営のスポーツセンターなのだ。安くて気軽で、結構マシンはしっかりしている。

胸・足を中心に6種類3セット。

久しぶりだと、上半身の衰えを感じる。

すでに、ベンチプレスで自分の体重を複数回こなせない。もしかしたら、MAXかも。

さて、ストレスはどこにいるだろうか。

シャワーを浴びながら、シャンプーを両手で泡立てる筋肉が疲労困憊であることにおもわず笑いが出る。

うまく両手を合わせられないのだ。

自分の身体をいじめることが元来好きなんだろうなあ。

どうしようもない状況になったとき、自分で自分を徹底的にいじめるとすっきり忘れられることも過去に経験した。

そう、体育会系は、だから強いといわれる。泣き虫が多いが。

【2007年7月19日(木)】

こわーい、試験でのミス

朝から事例問題に取り組んだ。

過去問なので、慎重に全体の構成を考え、一気に書く戦術をとった。

さあ、書くぞ。

第1問。

SWOT問題。a)に機会、b)に脅威か・・・なんか長いなあと思ったら、なんと機会を二つ、a)とb)に分けてる。いかん、なんてミスだ。書き直す。

a)に機会を二つ、理由も入れて、b)に脅威を二つ、理由も入れて。なんか、しっくり来ない。

ええ!書く欄が違う。これは、第3問の解答マス。

ということで、寝ぼけてたと思わざるを得ないが、たまたま、回答欄がa)b)だったこともあり、書き終わるまで気づかず。

結果的に、80分では第3問までしかかけずに、10分オーバー。

おお、怖い。

こんなこと本試験でやった日には、帰りの電車に飛び込みそうだ。

くれぐれも、回答欄には注意せよ。

【2007年8月4日(土)】

一日は早い

8月の第一土曜日はもうすぐ終わる。

少なくとも俺にとっての今日は、もうすぐ寝てしまうので終わるというわけだ。

今日という日を振り返る。

朝6時起床 休みの日だし、若干遅めの起床

目覚ましのシャワーを浴び、朝刊を取って台所へ

神棚の水を替え、2礼2拍手1礼。家族のご加護を願う

冷蔵庫から、ピーマン、にんじん、ウィンナー、タマゴ4個を出す。ピーマン、にんじんをざっと切り、ウィンナーも小口に切る。ざっと炒め、塩こしょうし、割った卵へ入れ、卵焼きをフライパン一つ作る。家族4人分。

昨夜、娘が作った味噌汁と卵焼き、納豆、白菜キムチにこんぶの佃煮で朝食。ズームインサタデーを見ながら、食後は水出しコーヒー。この時、ながらで朝刊チェック。

落ち着いたところで、掃除機で、自分の部屋、洗面室、1階廊下、2階への階段、台所・リビングをかける。

部屋へ戻り、メールチェックをし、一呼吸入れて、診断士2次の過去問。今日は、平成14年の事例3、生産・技術の事例。

途中、女房が「おそよう」と起きてくる。

80分の事例完了。

一週間の買い出しに車を出す。

近所のイトーヨーカドーへ。約1時間半の買い物。

帰宅し、神棚の榊を替え、また手を合わせる。

昼食は焼きそば。やっと、子供達とも顔を合わせる。

食後、子供が録画したお笑いを一緒に30分くらい。

部屋に戻り、今朝の事例の模範解答との突き合わせ。

合格者の再現答案をチェックし、まだ、設問間の関連を把握できていないことに少し落ち込む。

平成14年事例4、財務の事例。

経営分析(財務諸表)、営業キャッシュフロー算出、為替ヘッジの基礎知識、期待値とリスク、POSシステムの運用。

コーヒーブレーク後、解答の見直し。

また、ケアレスミス発見。

去年3度やった過去問であることが、集中力を欠いている原因だ。今は、全体構造をキチンと把握してから解答をするという訓練なんだと言い聞かせる。

印刷用紙もなくなってしまったため、女房と近所のDIY?コーナンへ。

A4用紙500枚で260円。子供用品も買いながら帰宅。

気づくと、夕方だ。

女房が夕飯の支度と風呂の掛け持ちをしているので、合間に俺も入浴。今夜は、刺身と和風サラダ、枝豆と冷や奴。つまりは、日本酒。

まぐろ、かつお、しめ鯖の刺身を切る。夕食。

今夜はゆっくり日本酒を飲みながら過ごした。

若干酔いながらのブログ記録をし、そろそろゆっくり寝る体勢へ。

そう、これが、俺の人生の切り取った一日。確かに生きた一日の記録。

明日への一日でありましたように・・・

【2007年8月28日(火)】

LEC模試の反省

日曜日。三週連続、中小企業診断士2次模試の1回目、LEC。

今週末がTACで、来週末がマンパワー。とにかく、やれるだけやろう。

今回の模範解答見直しから、全般的に言うと、

良かった点。

  • 設問間の関連を考えるという癖がついている。
  • ドメインを書くことと結果的に方向性は大きくぶれなかった。

悪かった点

  • 一つ思いつくとそれに引きずられる傾向がある。思いこみは危険だ。
  • 時系列の説明があると、「今」の位置があいまいになっていることがある。

どうなんだろう。

少なくとも、去年の今の時期に比べれば数段まともになっているが、安定した切り口をものにしていないと言うところか。

それぞれ、与件に見落としがある。

方向性が4事例ともそれほどずれていないので、このまま過去問の練習で行くとしよう。

財務会計の計算問題と切り口、これがやはり決め手かもしれない。

【2007年9月22日(土)】

カウントダウン開始:あと29日

とうとう1ヶ月を切った。

もうあとが無くなった感じだ。

どこまでやり続けられるのか、最後の挑戦のつもりでいる。

模試の結果第1弾が返ってきた。

点数は気にするなと言われたが、やはり気になる。そして、それ以上に順位が気になるわけだ。

不合格レベル。偏差値で言えば50点程度。話にならない。

他の人たちが優秀なのか、俺の書き方が根本的に違っているのか。

独学でやってきた俺には見当がつかない。

泣き言ではない。とにかく、独学で取れなければ諦めようと思っていたのだから。

設問や与件文の意味がわからないところが時折出てくる。

組織構造と事業構造と言われたとき、さて、事業構造とはなんだ、と考え出すとわからなくなってくるようなことが不安ではある。

とにかく、この試験の特殊な点は、これらの受験指導校の考え方や教え方があっているのかどうかわからないと言うことだ。

模試程度だが、4校の模範解答や解説会を見たが、全く正反対の指導をしているところすらある。

もしかしたら、あちこち見たことで混乱しているのかもしれない。

ここまで来たら、当初予定通り、過去問を中心に本試験レベルの事例問題を解くことと、2時間取れない平日などの隙間時間では、徹底的に計算問題をやるしかない。

【2007年9月27日(木)】

あと24日:TAC模試の結果

LECでぼろぼろだった結果に引き続き、TACも話にならない。

どうしたら、合格レベルに到達できるのだろう。あの問題に、70点を取っている人の頭の中はどうなっているのか。

正直言って、たたきのめされた感じだ。

順位が物語るレベルの低さということだろう。これだけやって、この点数なのか。

あと3週間で数百人を追い越せるのか。

どれだけやったらいいのだ。

自信が揺らぎ出す。勝たなければいけない試合であるのに、こんなことだ。

俺自身の撤退戦略を考えなければいけない状態なのかもしれない。

負けたくない。

でも、客観的に見て、逆転はあり得ない。

あとは、神にすがるしか手がないのかもしれない。

こんな時期にまた落ち込んでいる。

【2007年9月28日(金)】

あと23日:ショックから立ち直って・・・早!

昨夜は正直もうダメかと思ったのは確かだ。

でも、いつまでも落ち込んでいてもなにも始まらない。

朝と夜、事例を2題。

今終わった平成17年度の事例4を先に模範答案と見比べる。

ほぼぶれずに解答してる。

うん、気分がいい。

さあ、明日と明後日は、LECとTACの模試に再チャレンジしてみよう。

今日の反省:事例4はドメインの検討を怠る傾向あり。

今日は、設問間の関連を考えて、指標の選択を修正できた。

しかし、この企業が設備産業の初期であるという見方をすることが出来なかった。

結果的に、それっぽい解答にはなったが、実際にはこういう明示がないと減点対象なのかもしれない。

【2007年9月30日(日)】

あと21日:カゴの鳥2

今日もようがんばった。\(・_・)ヨシヨシ

カゴの鳥と言うより机の虫状態。

TAC模試の再チャレンジと反省を完了し、久しぶりに新作事例問題(企業診断の直前対策)を1題解いて、もう少しで12時間学習を達成しそうだった。時間的にはあと30分くらいかな。

でも、さすがに時間挑戦だけの対応は止めた。

中身が無ければ意味がないし、何より、もう疲れた。

もう寝てしまおう。

明日は、久しぶりに新幹線出張なので、白書を読むのと一次知識の再確認でもするか。

【2007年10月7日(日)】

あと14日:最後のあがき

今日も自分の脳の限界を感じたので学習終了。

最後のあがきのつもりで、LECのWeb講座を受講。その名も「ヤマ当て講座」(^_^;)

昨日から4事例に挑戦し、今日は、解説講義を視聴し、そのポイントをノートに記すという作業に費やした。

勇気がわいたり、混乱したりと気分的に浮沈の大きい1日だった。

そのおかげで、クタクタだ。

明日は最後にマンパワーの模試に再挑戦するつもりだったが、今日のヤマ当てを聞いて気が変わった。もういいだろう。基本に戻ろう。

明日はH13年度の本試験を解き、あと2週間で6年度分に再チャレンジする。

もう一度、方向性を確認することに集中するつもりだ。

何はともあれ、あがきはほぼ終わった。

この調整で頭脳の整理が出来ればありがたい。

あとは、本番に強い男の本領を発揮するだけだ。

さあ、かかって来やがれ(`´メ)

【2007年10月19日(金)】

あと2日:最後の踏ん張りか

休暇を取って1日、最後のまとめのつもりで取り組む。

過去6年間の問題の特徴・機会と機会に生かせる強み・診断の方向性等を一覧表に仕上げる。

特に、財務会計は、問題点と対応する指標・改善策を並べてみる。

こうしてみると思いの外、論点はシンプルなのかもしれないなあなどと感心していたが、それ以上は踏み込まず。

全体を見直したと言うことで良しとする。

次に、去年から気づいた点、ポイントと思われる点等メモしたノートやパソコン、昨年、試験会場へ持って行ったメモを見直し、再度当日会場でのチェック用にパソコンで作り直した。

ちょうど、全般と4事例1ページずつに収まった。

さらに、最後のあがきの第2弾で財務会計の問題集の残りと財務のポイント問題(模試の付録)をやって、今日は終了とした。

最後の問題で大失敗。

投資判断の問題をより複雑に計算してしまい、それぞれ間違う。

うーん、これと同じような問題が出たとすれば良い失敗だ、そう納得して、当日×印のついた問題を会場まで持って行こう。

どうしても、ケアレスミスが出てしまう事例4。

本当の最後の明日やることも書き出した。

やり残してしまった財務の事例をやってしまったら、あとは、特に財務中心に間違ったものを見直すのと今日作ったメモ集を流し読んで、夕方には全て完了とするつもり。

とうとう目の前に近づいてきた。

どんな企業が示されるのだろう。どんな問題があって、どう改善していけばいいのか。

当日、楽しみに思えれば勝ちなんだが・・・

【2007年10月20日(土)】

決戦前夜

言い古された言い方だが、泣いても笑っても明日が本番。

今日は、計画通り過ごし、夕方散髪へ行った。

受験勉強完了!

「よしっ」

過去のチェックを流しながら、不安が無いかというと嘘だ。

まったくの嘘だ。ダメかもしれない、そういう思いが去来し続けた。

たぶん、俺の人生の中で、大学受験以上に集中したと思える。それでダメなら、やはりダメなんだろう。

そう思ったとき吹っ切れた。

とにかく勝つためにやってきた。

朝起きたときから夜寝るまで、事例に出てきた企業の経営分析や経営者の思いを考え続けた。

夢の中で言うのは、「ドメインがはっきりしていない」「組織形態が外部環境の変化に取り残されている」・・・そんな自分の意識の中の声で目が覚めた。

それでも、試験時間の中でまとめきれない恐怖感。

500時間強の時間をかけてきたこと自体、俺の転機なんだと自分自身に知らしめている。

安易な道に進まなかったのも、この思いがあったからだ。そして、自分の人生の舵が切られていくのも感じている。

散髪をし、風呂に入り、モーツァルトで落ち着いてからは、吉田拓郎、サイモン&ガーファンクルとのんびり聴いている。手を付けず山になった定期購読の雑誌を何冊か読みながら。

【締めの記録】
中小企業診断士2次試験
・累積学習時間(4月から):520時間
・取り組んだ事例問題数:139事例

そして、明日10:00が本当のキックオフ。

受験場所:明治大学

5)2次試験本番

一夜明けて(10月22日)

応援してくれた方、本当にありがとう。

自分にとっての一大イベントが終わりました。とにかく、ノーサイドです。

正直言って、結果は悪いと思う。

全体を見て、この企業が進む方向と課題に対して助言を行うという、何度も、何度も繰り返したことが結局は出来なかった、というのが結論。

事例1の組織・人事は、まさしく予想外の出題だった。与件文も設問文も長く、要求文字数も過去最高だったのではと思う。

まず、与件と設問文を読んだ段階で時間が残り少なく、メモをとって全体構成を考えるなどという余裕無し。

頭の中で一応は全体を広げてみたが、設問文が何を聞きたいのか、ましてや同じような設問が続くため、ここで書くべきかどうか、悩んでいるうちに文字数から見た書き出さなければいけない時間をオーバーしている。一気に頭の中の思いつきだけで書いてしまった。

残り数分でざっと読み直すと設問間の関連がバラバラ。今考えると、バラバラ出てきた問題について、最後の設問で解決策をまとめるという構成だったように思える。

ということは、この問題で足切りの可能性大。

但し、多くの受験生も同じような混乱をしているだろうとは思えるので、ゲタを履かすだろう。数点の差が明暗を分けているのでは?

事例2は、例年のパターン。解答文字数も少ないため、切り口とモレが致命傷になるだろう。これは、平均点は取れていると思うが・・・

事例3も、SWOTまでは例年通りだったが、設問の解釈があいまいで結局、何の確信も感じられないまま書ききったという大失敗の可能性大。

去年の敗戦の最大の原因、事例4。

大きくは例年通りかなと思ったが、財務諸表の予想との比較に明らかな数字の悪化が見られない。

与件文にも、取引先が減ってしまっていることくらいしか明らかな原因が見つからず、結局、3つの指標のうち、2つは無理矢理収益性から、あとは固定資産回転率で、あいまいな原因の指摘となってしまった。

最後の最後に2つ書き直したのが吉と出るか凶とでるか。

半分は取れていないな。

あとは、何を言いたいのかはっきりしない損益分岐点分析、出し方が特殊な投資判断、最後の問題に至っては25点もあるのに意図が最後までわからなかったインターネット利用の留意点、資産・収益の変化とさて、これも全然違うことを書いているかもしれない。

長々と今更の言い訳を書いているが、たぶん、全体的な難易度はいきなり上がったんではないだろうか。

過去問中心にやってきた独学者には厳しい問題だった。

受験指導校のややマニアックな問題で学習してきた人が有利かもしれない。

とにかくあとは結果発表までは考えても始まらない。
12月7日ガッツポーズを取れる可能性はあるのだろうか。

実は、今日も休みを取って家にいる。

やや二日酔い気味で起き出し、今までほったらかしていた風呂のカビ掃除や金具が外れた台所の扉直し、部屋の掃除をしてこれを書いている。

合格しようがしまいが、もう自分は変えなければいけない。

そうなんだ。今日からが俺の人生にとっては本番なんだ。

休暇を取って良かった。のんびり過ごした。

朝早くの掃除や家の修理のあと、結局、昨日の試験の再現答案を4事例とも作成

現場で悩んだところはあいまいだが、さすがに昨日の話なので結構再現できたと思う。

読み返してみると、あいまいな指摘ばかりでやっぱり難しいなあと思うがまあ、やむを得まい。

そんな気持ちで何の気なしに昨日の受験生達のブログに行き当たる。

みんな同じように落ち込んでいるのが、おかしいというか、安心したというか。

さすがにさっそく再現答案をブログに載せている人は納得性が高い。こんな風に書ければ合格なんだろうなあとうらやましくなってしまう。

しかし、みんな落ち込んでいる(;´_`;)そうだよなあ、みんな無茶苦茶がんばってきたんだから。

夕方、久しぶりにジョギングに出る。

天気はいい。

思ったより暑かったが、それ以上に運動不足を実感。

10kmコースを1時間かけて走ったがきつかった。本当に久しぶりにきついと思った。

女房が仕事から帰ってくる前に夕飯の支度をする。

今年の実家の新米と味噌汁に麻婆豆腐(なす、ピーマンなど追加)、焼きシャケ、小振りのジャガイモ8個使ったポテトサラダ。

女房が帰ってくると、結局、ポテサラでヱビスビールを飲んでしまった。

が、やはりシャケでご飯が食べたくなって、最後に新米とシャケのコラボレーション。

うまいなあ。

若干酔いが残る頭で、コンペティション用のビジネスプランの市場調査もどき。

とりあえず、中小企業白書に当たりを付けたが、使えそうな調査を発見。ニーズの後ろ盾はこれでいけそうだ。

さて、明日からは本来の仕事が待っている。

今まで、正直手を抜いていたので、少しは罪滅ぼしをしておかないといけないなあと思っては、いる・・・(^^ゞ

【2007年12月7日(金)】

 筆記試験合格発表!→「合格」

【2007年12月8日(土)】

今日確かに、口述試験の受験票が届いた。

前々から、口述試験は落とす試験じゃないので、しゃべれなくなってしまうようなことがなければ大丈夫と聞いていた。

それもあって、特に、対策もとっていなかった。

ところが、昨日合格がわかったあと、念のため、各受験指導校の口述試験対策特集を見ていると、そうでもないことが判明。

まず、筆記試験で出た事例企業について暗記していることが前提であり、問題では問われていない知識問題を説明する場合もあるという

落ちてしまった人の例が衝撃だった。

突然、知らない知識について「説明してください」と言われ、全くわからず、最後にはパスさせてくれとお願いしたという。

でも、これはあり得ると考え出すと不安がふくれあがるじゃないか。

思わず、口述試験の予行演習に申し込んだ。

2000円でやってくれる。

実は、今日も自宅で軽くヱビスビール2Lとアーリータイムズの水割りを飲んでしまったわけで、明日の午前中と平日の時間で問題の全体チェックとキーワードの確認をしておかなければいけないなあと考えながら寝る準備。

【2007年12月10日(月)】

受験指導校の今年の想定問答集を2社から手に入れた。

今朝からまずは事例1のA社(インポートアクセサリー店)について問いに答えてみた。

うーん、こんなことを口頭で突然聞かれてきっちり答えられるかと言われると非常に難しい。

レベルの問題だと思うが、「A社のXブランドを扱う従業員の資質を答えよ」などと言われたらしどろもどろになってしまう恐れがあるなあ。

ただ、不合格率は低い。

そりゃ当然だ。

これだけ困難度の高い筆記試験に合格したのに10分程度の口述試験で落とされたら、来年また1次から受けなければいけない、なんて理不尽すぎる。

普通、1次も2次筆記も免除で再受験資格を与えられたって、誰も文句を言わないと思うのだが。

どちらにしても、この最後の壁を越えなければ元の木阿弥。

やれるだけのことはやらねば、これまでの苦労に申し訳が立たないという気持ちだ

明日は、事例2のB社、ホームセンターに挑戦だ。

【2007年12月12日(水)】

写経・・・

疲れた(´ヘ`;)ハァ

口述試験の経験談の中で、事例企業について覚えておくためには事例をとにかくパソコンで写経するように打ち込んでみると言うのがあった。

これが、結構推奨されている。

うーんと思ったが、今日は早めに帰ったので、1時間もあればできるかとチャレンジ。結局、約3時間でやっと3事例打ち込んだ。
ほとんど1事例1時間だ。

でも、結構気づいていないことが書かれているものだ。

これが、写経の効能かもしれない。

読んでいるようで頭に入っていないことは、確かにチェックできる。

まあ、覚えていて、使えるかは別の話だが。

【2007年12月15日(土)】口述試験前日

口述試験が明日だ。

基本的に落とす試験ではないと言われていたので、それほど気にしていなかったのだが、聞かれる内容が随分細かいため、それなりの準備が必要だった。

中小企業診断士としてのコミュニケーション能力を確認するという目的らしいので、20年間営業をしていた俺に駄目出しをされたら、人生を突き落とされたようなものだ。

そう思えば、普段の営業時代を思い出せば問題ないはずだ。

それなりの修羅場をくぐってきてもいる。

とは言いながら、昨日、受験指導校のLECで、模擬試験を受けてきた。面接と同じだ。

部屋への入り方からチェックされる。

いきなり緊張した。

自分の名前と生年月日を言うときに声が震える気がして動揺する。

そういえば、面接なんて、この人生、今の会社に入るときの1回だけしか経験がない。(そう、途中の面接はスキップして最終面接だけだった)

やっぱり、人生においては、必要な経験はきっちりやっておくべきだなあ、などと今更反省した。

確かに、筆記試験の事例の内容について質問がくるのだが、きちんと切り口を考えて・・・などとやってるとあせり出す。

自然に思いついたことを返すしかないと割り切った。

正解を求めているわけではないというのだから、ビジネストークで切り抜けよう。

さあ、本当のノーサイドの笛はもう少し。

【2007年12月16日(日)】口述試験当日

今日は、中小企業診断士2次試験の最後、口述試験を受けてきた。

結果は、26日だが、これで落とされることは考えられないというほどの結果だと思う。

知識を確認することに気を取られていたのだが、ふと、事例企業を支援するにはどうすればいいのかという根本的な考え方が、今朝突然沸いた。

待ち時間中、各企業のイメージを浮かべ、従業員の悲鳴や取扱薬局の悲鳴など、次々に浮かび出す。

試験中もそのイメージで進めた。

試験官の期待する答えではないことがわかったところもあったが、診断士として言い切った。

「勝った」と思う。

そして、家で飲み続けていたところに、大学ラグビーの大学選手権1回戦で

筑波大(対抗戦5位) 25-20 同志社大(関西1位)

という情報が飛び込んできた。

今年の我が筑波はチーム分析上もいけると踏んでいたのだが、期待通りだった。

今日は、我が「勝利」の日だ。

前進の波動を直接受けた。

口述試験で締めていった筑波大学ラグビー部OB会のネクタイが輝いた日だ。

よっしゃあ、やったるでー。

【2007年12月26日(水)】最終合格発表日

最終・・・合格!\(^_^)/

今日が最終の合格発表。

仕事が手につかないかと思ったが、来年度の予算申請で会社を抜け出す余裕無し。

ホームページでの掲示は午後とのことなので、何時なのかわからない・・・・12時、まだ出ていない。ダメかと思ったが、10分後、更新。

出てる。

東京地区・・・結構頭の方・・・あ、これか・・・そうかなあ、コピーしてきた受験票を並べる。

合格者の受験番号の字が小さいので、コピーして、ワードに貼り付け、フォントを40ポイントにする。似てる・・・

間違いない!!!

と言うことで、合格しました。晴れて、中小企業診断士の資格を得ました。

後は、15日間の実務補習を受けることで登録できることになる。

確か、10数万円かかる上に、平日も結構休まなければいけないので、会社に内緒にしておくのは難しくなってくるのだが、まあ、いいさ。これは、俺の選んだ道。

さあ、申し込んでしまおう。

##皆さん、ドタバタしましたが、今年の目標の一つは達成しました。ありがとうございました。

##

余談:結局、筆記試験合格者800名で、最終合格者799名とのこと。差の1人は、どんな思いをしているんだろう(>_<)

改めて、ありがとう

お祝いのメッセージを頂いた。

どうだったとの電話ももらった。

なんか、違った感動が沸いてきた。

この数年が走馬燈のように、まさに、走り去っていくようだ。

悪夢の日々が、正に、今の自分と仲間を作ってくれた。

悪いことばかり起こる訳じゃあない。あの頃から、何かと集まってくれ、気晴らしをしてくれた仲間。

立ち直るきっかけを求めて、出会った仲間。

がんばってきて良かったと今、本当に思う。

言葉にできない。

書けない気持ちが画面をゆがめる。

本当に、本当に、ありがとう、みんな。

この弱い自分でも何とか生きていける、生きて。

何によって憶えられたいか。

自分の人生を裏切りたくない。

こうして、本気の挑戦から2年。

最初に、診断士という考えをもってからは、足かけ6年で合格を手にした。