居酒屋で経営知識

109.納会2012

【主な登場人物】
ジン(北野):主人公 サラリーマンの傍ら経営コンサルタントをしている
黒沢:居酒屋みやびの大将 酒と和食へのこだわりが強み
由美:居酒屋みやびの元看板娘 黒沢の姪
雄二(鳶野):ジンの幼なじみ ジンの応援で起業した
大森:みやびの常連 地元商店街の役員
近藤:みやびの常連 建設会社顧問
亜海:居酒屋みやびの新しいアルバイト
原島:ジンの高校の大先輩。新社長としてジンにアドバイスを求めている。
新田:大森さんの紹介で知的資産経営を指導している。行政書士

 いつもより少し寝坊して起きだした。

 夜は完全に明け切っていないが、昨夜の酒も抜けたようなので朝のジョギングに出かけることにしたのだ。

 ややゆっくりとストレッチをし、ランニングシューズを履く頃には、空も白みかかってきた。さすがに、空気は冷たい。

 いつものコースをとり、隅田川のテラスに出る。最近は犬を連れた人が多いが、常連のジョガー達も元気にすれ違い、追い越していく。思わず、ペースが上がるのもやむを得まい。

 今年もほぼ完了だな。今年1年は何があっただろうか。成果は上がったのだろうか。

 次第に身体が温まりだすと今年1年の思い出があふれ出してきた。

 今年も多くの出会いがあり、失敗もあったが、それぞれの目標を目指して活動してきたのは確かだ。思うように出来なかったこともあったが、それはそれではっきりさせてきたつもりだ。

 永代橋、清洲橋を抜けてしばらく考え続けた。駒形橋の先に吾妻橋が見える頃には、反省から来年への思いに変わりつつあった。

 吾妻橋からUターンし、朝日に照らされたテラスを下流へ流しながら部屋へ戻った。

 今日は、15時からみやびでの納会があるので、朝食は遅めにして昼抜きで臨むことにした。

「いらっしゃい。ジンさん到着」

 雄二や由美ちゃんも到着済みだ。

「ジンさんは、原島さんと新田さんの間にお願いします。あ、大森さんはこっちに席がありますよ」

「あ、K販の皆さんも来られてるんですか」

 由美ちゃんの会社の研修メンバーも何人かが参加している。

「おじさんがOKって言うので引っ張って来ちゃったの。木戸さんなんか、ジンさんのファンだから大騒ぎだったのよ」

「お言葉に甘えて参加させてもらってます」

「はいはい皆さん席についてくださいね。お刺身が通りまーす」

 亜海ちゃんが舟盛りを持ってきた。

「亜海、大丈夫か。舟盛りに隠れちまって見えないぞ」

「大森さん!そんなこと言ってないで手伝ってください!」

 大爆笑の中、全員で料理を並べた。刺身の舟盛りに酢の物、煮物、佃煮、卵焼きとスタートから豪勢だ。

「今回は、せっかくなので、新田さんに乾杯をお願いしましょうかね」

「え?私なんかが良いんですか」

「みんな仲間ですから。簡単にお願いしますよ」

「えー。では、ご指名ですので、乾杯の音頭を取らせていただきます。今年は、北野さんに知り合い、また、このみやびへお誘いいただいたおかげで多くの学びを得た年でした。そして、また、このような大宴会にご招待いただき、本当に感謝しております。
まだ、ご挨拶していない方もたくさんいらしていますし、ますますネットワークが広がる予感がしています。よろしくお願いします。
それでは、今年1年に感謝を込め、ご参集の皆様のご健康と事業のますますの発展を祈念いたしまして乾杯いたします。ご唱和願います。かんぱーい!」

 確かにこれまで以上の多くの人が集まってくれた。乾杯の声がしばらく収まらないほどの状況になった。

「さあさあ。皆さん、座って。料理を食べてもらわないとメインの鍋が出せませんのでね」

「それはいかん。ほら、亜海。木戸君も若いんだから、どんどん食べてくれよ。あ、田中君。診断士試験合格したって?じゃあ、俺たちと同期になる訳だ。乾杯しよう。由美もほら」

「雄二。そう無理強いするな。でも、そうか。今年はこのみやびの仲間から3人も診断士合格者が出たんだな。すごいことだ」

「ジンさんのおかげよ。木戸君も来年受けるって言っているし、原島さんの会社でもまだ何人か受けるんでしょ」

「そうなんだ。今年ダメだった木村や小川に加えて、数人が受けるって言っている。来年は、北野に診断士の試験対策講座をやってもらいたいんだ」

「私も来年受けようかな」

え?縄のれんをくぐって入ってきたのは・・・

「沙知さんじゃないですか。沙知さん、帰国してたんだ。久しぶり」

 突然拍手がわき起こり、由美ちゃんが駆け寄った。

「みなさーん。初めての方も多いですよね。彼女は、長井沙知さん。今年までアメリカのビジネススクールに留学している私たちの仲間です」

「うわー、ビックリしました。由美さんに紹介していただいた長井沙知です。昨日帰国して由美さんに連絡したら、宴会があるって言うので来てしまいました」

「あ、そうか。あの長井ドラッグの」

「大森さんでしたね。事件の頃には大変お世話になりました」

「沙知さん。まあ、座ってゆっくり話をしましょう。由美ちゃんも一言言ってくれればいいのに」

「サプライズゲストのつもりだったの。でも、いつもよりたくさん集まったから、沙知にとってサプライズになってしまったわね」

 たくさんの土産話と日本での出来事、診断士受験のこと、新しい仲間達との挨拶などこれまでの常連の宴会とは様子が随分変わり、みんなあちこち席を移動することになった。

「こりゃあ、うちも来年は増築しないとみんなが入れなくなりそうだ」

「おじさん。うれしい悲鳴よね。でも、本当に今年は仲間が増えた感じよね」

「大将。そろそろ鍋の準備するんでしたら手伝いますよ」

「ジンさん。そうだね。お願いしようかな。由美っぺと一緒にお願いします」

 名物ちゃんこ鍋にダシを張り、それぞれのテーブルのガス台にセットすると自然とみんなも自分の席に戻りだした。

 今年も、良く飲み、よく食べ、よく学んだ。そして、仲間が増え、新たな気づきを得ながら、それぞれのステージで活躍してきた。

「それじゃ、この辺でジンさんにも挨拶してもらいましょうか」

「それでは、飲みながら、食べながらで結構ですので。
皆さん、今年はどんな年だったでしょうか。私にとって、今年も波瀾万丈でワクワクした年になりました。新しい出来事が起こるたびに、ここに来て、常連やたまたま出会った方と意見交換したり、相談したりしてきた気がします。そう考えると居酒屋みやびは、私にとってターミナル基地なのかもしれません。発射台として背中押しをしてもらい、また、帰還報告を聞いてもらう。そうですね。皆さんもここでの出会いが大きな価値を創りあげてきたかもしれません。これからも、皆さんと課題に立ち向かうベース基地としてみやびを活用させていただきます。ね、大将。増築計画もあるそうですので、是非ともこれまで以上にみやびに集まって、盛り上げていきましょう。改めて、乾杯させてください。かんぱーい!」


 年度末恒例の飲み会描写のみでした。

 今年もいろいろなことがありました。このメルマガを書きながら、その一部を出そうかなと考えましたが、あまりプライベートなことを書いてしまいそうだったので止めました(^_^;)

 来年は平成25年です。

 ふと思い出すと平成元年の頃というのは今で言うバブルの絶頂期でした。

 あれから25年の月日が経つと言うことですね。四半世紀ですよ。

 そんなことを考えながら、あと数日の平成24年を大事に使って来年に繋げたいなあと考えています。

 今年のタイトルを参考に並べてみます。

変化と抵抗
弁証法
近江商人の言葉
何のためにゲーム
組織とは
ダイレクトマーケティング
DRMとCRM
限界(経済学)
現在価値と将来価値
ライリーの法則・修正版ハフモデル
マーケティングの定義の変遷
マーケティングとセリング
ソーシャル・マーケティング
マーケティングと戦略
マーケティングリサーチ
期待値・分散・標準偏差
経営情報システム
生産形態の種類
サイクルタイムと総作業時間
企業の存在と責任
知的資産経営とは
知的資産経営の6ステップ
知的資産経営報告書作成の流れ
同業者とのつながり
仕事を楽しむ
クロス・ライセンス
コーチング
顧客に聞け
SFA
パレートの法則
損益分岐点分析
診断士2次試験に向けて
リーダーシップ論の種類
戦略的考え方
競争優位
重要な視点
IT化とは
最も重要なリスクとは
OEMのメリット・デメリット
赤札作戦
財務会計のキーワード
打ち上げ
ビジネスプランを作る
アイディアの創出
ターゲットの明確化
ターゲティングの方法
ペルソナをつくる
ビジネスモデル・コンセプト
・仮説、SWOT分析(1)
SWOT分析(2)