(2)企業とは何か
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ドラッカーの言葉 | 該当ページと独り言 |
社会的、政治的組織の分析において問うべきは、それらの組織が存続するには何が必要か、機能するには何が必要か、適切なリーダーシップが確立されるには何が必要かである。なぜならば、社会がそれらの組織に求めるものは機能だからである。 | P9 組織は機能を求められているのであって、間違ってもプライドやステータスではない。 |
われわれは同時に、社会そのものを機能させ、かつ安定させるうえで、それらの組織に求めるべきことについても考えなければならない。 | P9 社会への貢献がなければならない。 |
1.事業体としての企業 ・経営政策に関わる問題 ・リーダーシップに関わる問題 ・経営とリーダーの評価の尺度にかかわる問題 | P13 組織の分析における3つの側面 |
2.社会の代表としての企業 ・社会の信条と価値に応えなければならない。 3.産業社会の存在としての企業 | P13・14 |
企業は社会的組織である。共通の目的に向けた一人ひとりの人間の活動を組織化するための道具である。しかしその共通の目的とするところは、企業にかかわる一人ひとりの人間の目的の総和ではない。共通の目的ではあっても、共同の目的ではない。 | P20・21 ひとりの人間にとって、会社は手段でしかない。但し、会社は共通の目的を明確にしなければ社会的組織として、存在を許されないはずだ。 |
リーダーシップにかかわる問題 1)ワンマン支配の危険 2)調和志向の危険 3)業績評価のための客観的な尺度の欠如 4)スペシャリストとゼネラリストのアンバランスの危険 | P33・34 |
コンセプトなるものは、融通のきかないルールであってはならない。それは山道での磁石である。道は地形に沿っている。磁石は、一歩一歩の足どりが目的とする方向からどれだけ離れているかを教える。いかに大きく回り道をさせられ、いかに長い間目的地が見えなくなろうとも、ついには目的地への到達を助ける。 | P68 短期的な視点で方針を変えることは、目的地から遠ざかる道であろう。ただし、目的地が明確に示されていれば、いつかは到達することができる。 |
したがって、社会は企業に対し、その存在理由である経済的機能を果たすことを要求しなければならない。これこそ企業に対する絶対の要求である。企業が存続し機能するうえで必要とする絶対の要求と並ぶ絶対の要求である。 | P192 「社会と企業は同一の利害を有する」と言う。 |
原材料は他の原材料で代替できる。機械と肉体労働も代替できる。しかし人間組織は何ものをもってしても代替できない。 | P196 唯一の、代替のきかない生産要素が経営組織なんだ。 |
産業社会においては、人間組織だけが、社会の利益のために細心の注意をもって維持すべき生産要素である。経済的には、これを、部分の総計を超えた価値をもつ存在としての経済的事業体(ゴーイング・コンサーン)と呼ぶことができる。 | P196 |
利益とはリスクに対する保険料である。 | P212 保険料を払うことを経営目標とする愚かしさ。 また、リスクを全く取らずに利益(保険料)を得ることではなく、チャンスを生かすため、利益を足がかりにする。 |
利益とは生産拡大の原資である。 | P213 もちろんそうなんだが、利益が目的になってしまっていないか。 |
新たな資本は、生産と消費の差から捻出するより他にない。その差が利益である。 | P213 |
リスクを避けるならばチャンスを失う。完全な安全は完全な硬直である。 | P243 利益は企業存続の条件であって、目標ではない。リスクとは、糧を得ること。 |
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